AO入試・推薦入試小論文オリエンテーション
AO入試・推薦入試・小論文による入試を考えておられる生徒のみなさんへ

AO入試・推薦入試・小論文入試とはどのようなものか
選抜方法の確認~志望校選びはそれでよいか~
AO入試とその対策の流れ
~1次試験で小論文が課される場合~
~1次審査が書類選考のみの場合~
AO入試対策の概要
小論文の出題例
小論文対策の概要
必要な知識をつける

AO入試・推薦入試・小論文入試とはどのようなものか

AO・推薦・小論文Q&A
AO入試って何ですか?
AO入試とは入試方式の一つで、大学教育を受けるにふさわしい基礎学力があることを受験資格として、「書類選考」や「面接」等によって選考する自己推薦型の公募入試です。

学科試験だけでは見出しにくい多面的な能力、意欲や個性を積極的に評価し、優れた学生を獲得することを目的としています。受験生には、自分の経験、能力、意欲をアピールする高いプレゼンテーション能力が求められます。

AO入試と推薦入試とでは何が違うのですか?
推薦入試には、公募制推薦、指定校推薦、スポーツ推薦、専門学科推薦などがあります。これらの方式に共通するのは学校長の推薦が必要だということです。

学校長が推薦状を添えるということは、受験生の学業および人物評価について学校が責任をもつことを意味します。これに対してAO入試は学校長の推薦状が必要なく、受験生は自分の適性を自己責任においてアピールしなければいけません。

また推薦入試は出願が原則11月1日からと決められていますが、AO入試にはそのような規定はないため、早くは夏休み前から選考が行われる学校もあります。

AO入試とは要するに小論文入試のことですか?
AO入試対策は小論文の勉強をすればいいのですか?
小論文入試とは論述形式の試験方式、つまり学科試験や面接試験などの試験のやり方の一つです。
単に「小論文」と言ったほうが入試方式と試験方式の混同が避けられるかもしれません。

小論文による選考は、AO入試、推薦入試、一般入試それぞれで行われています。もし志望校の選考方法に小論文が含まれていたら、当然その対策が必要でしょう。

ただしAO入試の場合、小論文は選考方法の一部に過ぎないということを忘れてはいけません。提出書類の作成にじっくり取り組んだり、面接の準備をしたりするなど、選考方法のすべてに対して対策を怠らないようにしましょう。

AO入試は専願なのですか?
複数校受験したりAOと推薦を両方受験したりすることはできるのですか?
AO入試は専願であることが多いですが、併願可能な場合もあります。推薦入試は原則的に専願です。日程を見ながら上手く組み合わせれば、複数の大学を受験することも可能です。

選抜方法の確認 ~志望校選びはそれでよいか~
AO入試や公募制推薦はやはり、一般入試や指定校推薦、スポーツ推薦などよりも独自性が高いといえます。それゆえ志望校の選抜方法をよく把握することが大切です。

そのため、まず志望校の募集要項を入手し(あるいは各大学のホームページの入試情報を見て)、選考がどのように行われるのかをしっかりと確認しましょう。
そして以下のポイントを踏まえて自分の志望校・学部選びが適切か、もう一度検討してみましょう。

◆出願基準の確認(基準を満たしているか?)
□評定平均
□資格
□実績
・大学が求める実績に見合っているか?(期待や願望ではいけない)
・実績の証明

◆選考方法の確認(選考書類の作成や試験の内容は自分に対応可能なものであるか?)
《書類審査》
□自己推薦書
□志望理由書
□研究計画書
□課題論文

《試験》
□面接
□小論文
・英文読解+日本語による論述を含むか?
・字数
・テーマは専門性が高いか?一般的か?
□ディベート・グループディスカッション
□その他

◆日程の確認

AO入試とその対策の流れ ~1次試験で小論文が課される場合~
  選考書類・提出課題の作成
小論文対策
(英語課題文対策)
   
8月下旬~9月上旬   出願
   
    小論文対策
(英語課題文対策)
   
9月下旬~   第1次選考
     
      面接等対策
     
9月下旬~10月上旬     第1次合格発表
     
10月上旬~中旬   第2次選考
   
10月中旬~下旬   合格発表

AO入試とその対策の流れ ~1次審査が書類選考のみの場合~
  選考書類・提出課題の作成
小論文対策
(英語課題文対策)
   
9月上旬~中旬   出願
     
10月中旬~     第1次合格発表 小論文対策
(英語課題文対策)
面接等対策
     
10月下旬~   第2次選考
   
10月下旬~11月上旬   合格発表

※第2次選考で論述試験が課されるとは限りません。

AO入試対策の概要
1次審査への対策
①志望理由書・自己推薦書
1次をパスしなければ2次審査は受けられません。単なる添付書類ではないのです。
この書類の内容が合否に大きく影響するのだと考えましょう。
書類作成のポイントは、過去→現在→未来→さらに未来を通じて、自分の人物像を明確にし、自分が志望校で学ぶのにふさわしい人物であることを、説得力を持ってしっかりと伝えることです。

つまりどんな体験をしてきたか。そこからどんな動機を持つようになったか。どんな目標を持ったのか。そのために大学で何を学びたいのか。これらをすべてできるだけ具体的に記していきましょう。これまで、今、これからにしっかりと一貫性を持たせることが大切です。

また大学入学後に学びたいことについては、志望学部・学科の学問体系や大学のカリキュラムをよく理解しておくことが重要です。

②研究計画書
志望理由書とは別に研究計画書が課せられることがあります。これは、自分が大学で研究したいテーマについて説明し、そのテーマを研究するために、何をどのように学んでいくのかを述べるものです。字数が多く、さっと簡単に書けるものではありません。

テーマを自分のものにするためには、文献を読むことも必要になってくるでしょう。自分が取り組みたいテーマや志望学部・学科で学ぶ内容について深く理解し、大学四年間および卒後に至る、綿密なる「大計画」を立てるのだと、本腰を入れて取り組んでください。

③課題論文
大学からテーマが与えられる場合もあれば、自分が入学後学びたいことをテーマとして書く場合もあります。

入学後、専門的に学んでいく力が試されているため、文献を読むなどして、テーマについてしっかりと勉強してから書く必要があります。

④小論文(※1次審査、2次審査のいずれで実施されるかは各大学・学部による)
小論文対策は大まかに言うと、基礎的な文章力を身につける段階と各テーマに取り組み、実践力を身につける段階の二つに分けられます。
これに加え、本やメディアを活用して知識を身につける必要があります。詳しくは後ほど説明します。

2次審査への対策
①小論文(※1次審査、2次審査のいずれで実施されるかは各大学・学部による)
(対策は前述の通り。)

②英文読解+日本語での論述
まず自分の長文読解力、語彙力が十分か確認しましょう。もし実力不足を感じたら、十分な対策が必要です。英文は、過去問の傾向、学部(学科)の専門分野、時事問題などを参考に、本番にできるだけ近い素材を選んで学習するようにしましょう。論述については、小論文の対策をしていれば対応できます。要約の練習をしっかりとやっておきましょう。

③面接
質問を予想し、それにどう答えるかを事前に考えておきます。専門的に踏み込んだ内容の質問が行われることもよくあります。質問は出願書類や課題論文に基づいて行われることが多く、自分が書いた内容と整合性のある回答をしなければいけません。回答案ができたら、予行練習をします。何度も練習を繰り返し、自然と回答が出てくるようにします。

質問例
・オープンキャンパスに参加したか?
・学校の成績がよくないようですが、なぜか?
・あなたを入学させるにあたっての大学側のメリットは?
・3分間で自己PRをしてください。
・好きな美術館はどこか?(文)
・紙コップがあります。この紙コップから商品を一つ作ってください。やぶいても、燃やしても、どんな方法を用いても構いません。(社)
・経営者と従業員の違いは何か?(商)
・雇用の低賃金は悪いことか?(経済)

④ディベート・グループディスカッション
自分の考えがきちんと話せるか、他者の話、自分と異なる考えをきちんと聞き、受け止めることができるかが見られます。学校でディベート・グループディスカッション対策が行われるときには、参加するようにしましょう。塾では小論文の学習の中で、講師と対話することによって、書く力だけでなく、これらの力も身につけられるよう指導します。

小論文の出題例
2007年度関西学院大学AO
文学部
①文章の要約(200字)②文章中で述べられている「科学の新しい側面」について、身近な経験に即して具体的な例を挙げて述べよ。(400字)(※他に英文問題あり)

社会学部
①本文中で殺人はどのような行為として位置づけられているか述べよ。(150字)②「殺人者集団」と「一般集団」の間に、表2からどのような相違が読み取れるか。また、なぜそのような相違が現れるのか。本文の記述に即して説明せよ。(250字)③戦後の日本で、男性の殺人率が一貫して減少していった理由を、筆者はどのように考えているかまとめよ。(300字)④社会の中で経済的格差が増大することの影響について、本文の内容を踏まえつつ考えを述べよ。(300字)(※他に英文問題あり)
出典:長谷川真理子「日本における若者の殺人率の減少-よりよい社会を作るために-」

法学部
Eastonによる「政治」の定義は、どの程度国際政治システムを説明するのに有用かを、具体例を挙げて論じよ。(60分・字数制限なし)
講義:国際政治システムと国内政治システムの相違について(50分)

経済学部
①上記の文章[A]と[B]には「少子高齢化・人口減少社会」に対する「悲観論」と「楽観論」、もしく「否定的評価」と「肯定的評価」とが示されている。両者の論点をそれぞれまとめよ。(200字)②上記の賛否両論(悲観論と楽観論)を踏まえて、日本の「少子高齢化・人口減少社会」についてのあなた自身の考えを述べよ。また[B]が主張する「社会としての豊かさ」の内容について自由に感想を述べよ。(300字)(※他に英文問題あり)

商学部
出生率の低下が企業経営に与える影響について述べよ。(60分・字数制限なし)
出典:日本経済新聞3面、2006年9月3日(日本の出生率低下傾向についての記事)

2007年度立命館大学AO
法学部
過失相殺理論とその本質について述べよ。(60分・字数制限なし)

映像学部
映像を見て、その概要をまとめ、自由に意見を述べる。(90分・概要300字/小論文900字)

社会学部
講義を受け、レポートを書く。(50分・1000字)
講義:子育てと少子化とジェンダーについて(60分)

小論文対策の概要
学習の流れ
基礎的な文章力の養成(小論文基礎演習)
新聞記事やコラムを使った演習:要約&感想(意見)文
記事・コラムの要約(論旨に関わる重要な文とその他の文を読み分ける/文章の骨格を理解する)

感想(意見)文(論点と筆者の主張を押さえたうえで、感想や意見を書く)

添削指導&コメント

感想文をもとにした小論文の作成(講師とともに構想、文章構成を考え、自分で小論文を書いてみる)

完成

各テーマの小論文の実践(小論文実践演習)
テーマについての学習(テーマの概要、論点を知る)

構想(論点を踏まえ、文章構成を考える)

小論文を書く

添削指導&コメント

推敲

完成

(類題に挑戦)

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必要な知識をつける
知識なくして小論文を書くことはできません。テーマについて知り、何が問題になっているのかを理解することで初めて、自分の意見を持ち、それを表現することができるのです。これは専門的なことが問われる面接の場合も同様です。

そこで頻出テーマや時事問題について、本やテレビ、新聞、インターネットなどを通じて幅広く知識を身につけていく必要があります。

◆本
志望する学部・学科あるいは過去問で取りあげられたテーマと関連の深いものを1冊は読みましょう。授業では本の代わりに、テーマを理解するのに必要な資料(プリント)を読むこともあります。

◆テレビ
ニュースを通じて社会で日々起こっていることについての情報を得たり、教養番組、ドキュメンタリー番組を通じて知識を得たりします。番組表を見て、勉強になりそうな番組があればどんどん録画しておきましょう。

◆新聞
テレビと同様に、社会の動きを知るのに活用します。出題が予想されるテーマと関連が深い記事は切り取ってノートに貼って保存しておきましょう。

◆インターネット
情報収集の手段としてどんどん活用しましょう。手軽な「事典」として、分からないことはなんでも検索サイトを利用して調べてみる習慣をつけると、驚くほど知識が増えます。ただし情報の質は様々で、中には信憑性に乏しいコンテンツもあるので注意しましょう。






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